遠征日記 4月27日
<三浦豪太日記>
今日、装備テストのため、アイスフォールを45分ほど入ってみた
装備をすべてつけ、氷河を歩く感覚はとても気持ちがよかった。
久しぶりのアイスフォール、遠くから眺めていると、とてもじゃないけど入り込めるところではないと思うが、中に入るとまるで氷の美術館、いたるところに氷柱やクレヴァスがある。
すぐにでもC1に行きたくなるが、意外に歩いてみると疲れているのがわかる。
合計で1時間くらいしか歩いていないのに、かなり消耗した
あさってにはC1へ向かって8時間ほど登り、標高を700mほど稼ぐ。
大丈夫だろうかと少し心配。
午後、ミーティングが行われた、ここにいる30隊を対象にしたミーティングで各隊のリーダーやシェルパが来ていた
議題は5月1日から10日の制限について
ミーティングは4時からだったが、4時20分くらいまでなかなか始まらない
そしてはじまったと思ったら突然アナウンスメントが行われた
「今回の5月1日から10日にC1、C2に宿泊はできないという話がありましたが、それは、5月1日と2日のみとなりました、それ以外の日程は通常通り登山活動を行ってもよろしい。なお、5月2日以降10日まで登山活動をするのにあたり、以前としてC2以上はクライミング禁止である。またその期間は必ず、どこに、何人、誰が行くということを必ずネパール軍に報告すること」
といった内容のことを言った。
僕たちの知りたいことが最初の2分で終わってしまったので、唖然としていた。
結局、制限がかかるのは1日と2日のみとなった事は喜ばしい。
ということは少し逆算すると、中国の聖火隊があがるのは5月1日、2日か3日のどれかになるのではないかと推測してしまう。
聖火隊の行方はいかに!!!
アイスフォールの中を歩く三浦雄一郎