遠征日記 3月28日
<三浦豪太日記>
ディンボチェ、3日目。
今日は裏山、5077m地点まで登ってきた。
ここは昨年のアイランドピーク遠征で父が体調を崩し、登るのを諦めたところでもある。
ディンボチェは4000mをちょうど超えた高度にあるため、かなりの確率で体調を崩す。
実際、父はここに過去3ほど来ているが、3回とも体調を崩してめったに裏山の頂上まで登れることはなかった。最後に上ったのは前回のエベレスト、03年のときだ。
今回スムースに山頂までいけたことは、父の体調が2003年のエベレスト並みに調子がいいことになる。登るペースは一定で、呼吸も心拍数も安定している。
村口さんは「この分だと、チョモランマの頂上までいけるのじゃねえか」と、いっていた。
それほどまでに、調子がいいのだ
2003年、70歳での登頂から5年の月日をかけ、そのうち後半の2年は手術や体調調整に費やされた。しかし、その2年があったからこそ、今の父があるのだなとつくづくと思う。
今日、この裏山に登れたことにあらためてご協力いただいたドクターに感謝したい。
裏山登山
ここで順調に山登りが始められればいいのだが、現在状況はまったく見えない。
できれば今すぐにでも、チョモランマへ登りに行きたいのだが、国際情勢上なかなか難しいのが現実だ。それでも、道を探し、ベストなコンディションを保ち、挑むのが登山なのだろう。
ということで、いろいろ考えてばかりいてもしょうがないので、僕は新しい趣味を見つけた。
お絵かきだ。
前回、チョモランマABCに行ったとき、支援隊ツアーに参加してくれ剱持さんが、いつも絵を描いていた。それがとても上手く、あんなふうに書ければなと思い今回、東急ハンズでお絵かきセットを買ってきた。
これが面白い!!!
暇があれば、外にでてスケッチをしている毎日だ。
とにかくここは絵になるところが多い!
いままで普通にトレッキングしていた風景も、絵を描き始めて違う景色に見えるのが新鮮だ。
機会があったらぜひみんなに見せてやりたいのだが ・・・・
残念ながらまだそこまでの腕ではないので、そのうち披露しましょう。